ジョブクラフティングが企業経営者から注目を集めている。その効果や手順、実施ポイントをわかりやすく解説したコラムを公開!
企業や組織は、日々従業員が高いモチベーションを維持し、やりがいを持って活き活きと働けるような環境・状況作りを目指した経営を心がけています。しかし、単純に「やる気を高めよう」「モチベーションをあげよう」としても、あまりうまくいかなかったり効果が期待できない可能性があります。今、企業経営者から注目を集める「ジョブクラフティング」をわかりやすく解説したコラムを公開しました。
「やらされ感」のない職場を目指す!
仕事にやりがいを見出すジョブクラフティングが企業経営者から注目を集めている。その効果や手順、実施ポイントをわかりやすく解説したコラムの詳細はこちら
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【ジョブクラフティングの定義】
ジョブクラフティングは、従業員一人ひとりが仕事を主体的に捉え直すことによって、やりがいを持って働くことができるようサポートするための手法であり、自分の仕事に対して、自信とやりがい・こだわり、プロとしての責任を持ち、質の高い仕事を行うための意識のことです。
日々の仕事に従事する中で「与えられた仕事」をこなすだけ(受け身)では、仕事のモチベーションは低下しがちです。仕事そのものに対して、”やらされている”という感覚を取り除き「自分でやっている」という”やらされ感”のない意識に変えていくことが、ジョブクラフティングの定義と言えます。
【ジョブクラフティングの目的】
①仕事を見つめ直すこと
ジョブクラフティングを組織や企業で導入する大きな目的は、「それぞれが仕事を見つめ直すことで意義を見出してもらうこと」です。前述しましたが、目の前の仕事を”単なる作業”として捉えるのではなく、作業の目的や誰の役に立っているかを考えることで、任された仕事の意味を自分なりに定義することが大切です。そのため、「やらされているのではなく、誰かのための仕事だ」と考えることができれば気持ちを切り替えることができるでしょう。
②仕事の意義を再定義する
仕事を見つめ直すに当たって、「自分は何のために仕事をしているのか」「どんなことに喜びを感じているのか」を考えることで再定義することが大切です。また、今の仕事が自分の価値観や喜びとどのようなつながりがあるのかを意識すると、「自分にとって仕事とは」を考えることができます。
③人間関係に対する意識とアプローチが変わる
ジョブクラフティングの目的には、社員間のコミュニケーションや良好な人間関係を築くことも挙げられます。職場の同僚や仕事の関係者を仕事に取り組む仲間として捉えることで、社内外で良好な関係性を築きやすくなります。人間関係が良好であれば、その職場で仲間と働くことに対して前向きになるだけでなく、業務遂行がスムーズになり周囲からの協力を得やすくなります。
ジョブクラフティングが注目されている理由
企業・組織と従業員の関係性が変わった
ジョブクラフティングは、自分の仕事の関わり方を見つめ直すことによって「仕事の経験を意味付けていく」ものです。
昔からの体制が根付いている会社組織では、多くの従業員が「この仕事をする意味は何か」ということを考える必要はほとんどありませんでした。目の前の仕事をこなせば組織から解雇されることなく、自然と承認・昇進が約束されていることがほとんどだったからです。
しかし、終身雇用制度がなくなり長引く不況やテクノロジーが進化したことで、従業員と会社組織の関係性は大きく変わりました。つまり、組織から与えられた仕事をこなすだけではキャリアアップすることなく、場合によっては戦力外になってしまうことも珍しくありません。そのため、自分の経験や日々の仕事をしっかりと意味付けることが重要な時代になったためです。
仕事が複雑化した
ジョブクラフティングが注目される理由には、近年の仕事の複雑化も考えられます。これまで、従業員は組織から与えられた仕事をこなすだけで成果を得られることが多くあり、「仕事を通じて貢献している自分」を感じることができました。しかし、最近では仕事が複雑化したり主体的な動きを求められるようになったことから「仕事を与えられること」がほとんどなくなりました。そのため、「自分のやったこと=成果」とは言えないようになっていること、自分の仕事の意味や意義を感じることが困難になっています。
今後、従業員には「主体的に動くこと」がますます求められます。仕事のやりがいを見出し、活き活きと働けるようにしていくためにジョブクラフティングはさらに注目されるでしょう。
仕事の個業(個人)化
近年の会社組織において求められる人材の特徴として、「主体的に動く」ことが挙げられます。主体的に動くというのは、与えられた仕事だけをこなすのではなく、自分で仕事を見つけて動くことであり、一人でどんどん利益を上げるような人とも言えます。そのため、会社組織に属していながら、仕事は各従業員がそれぞれに行う「個業化」が進んでいるのです。
この「個業化」が進んでいく中で、社内外における人間関係は重要です。ジョブクラフティングを導入することで、人間関係を良好に築くことができるようになることが期待できることも、注目を集めている理由です。
ジョブクラフティングのメリット
離職率低下
ジョブクラフティングは、自分の働き方や仕事に対する思いを見直す重要な機会です。自分の仕事が会社組織の役に立っているのか、成果や貢献度につながっているのかを理解すると自然と離職率の低下につながることが考えられます。
離職率が低下すると会社組織としての業務クオリティが上がり、業績アップも期待できます。また、従業員のスキルアップだけでなく新入社員を雇う時でも教育しやすい体制が整うため、誰もが安心して働きやすい職場づくりにつながります。
生産性の向上
ジョブクラフティングによって、自分の仕事の意義や意味、社会的な貢献度などを理解することができると、自然と生産性やモチベーションアップになります。
また、仕事に対する思いが受動的な状態から能動的な状態に変わることで、仕事に取り組む姿勢も成果や業績を意識するようになることも重要であるため、意識してジョブクラフティングを導入すると良いでしょう。
社内のコミュニケーション活性化
ジョブクラフティングは、社内の人間関係を円滑にすることにつながります。組織内で良好な人間関係ができるようになると、話し合いが活発になったり「風通しの良い」職場になっていくことから、自然とアイディアを出す機会が増えます。その結果として、大ヒット商品やサービスが生まれることは珍しくありません。
また、社内コミュニケーションが活性化していくことで、従業員それぞれの個性や強み、タレント性に気付くチャンスが増えます。結果として、従業員を適材適所に配置したり次期リーダーの育成も期待できるでしょう。
ジョブクラフティングを実践する前に
強要・押し付けにならないこと
ジョブクラフティングは、従業員が能動的により良い働き方を考えることが重要です。そのため、組織が業務改善や「やりがい」を押し付けることがあってはいけません。
ジョブクラフティングを推進することで、逆に従業員のモチベーションが下がってしまうことのないように注意しましょう。
主体的に動ける環境づくり
ジョブクラフティングを推進するにあたって、ただ「ジョブクラフティングを進めよう!」というのではなく、実際に主体的に動けるよう職場環境を整えることが重要です。
ルール作りや雰囲気づくりなど、取り組むべきことはたくさんあるかもしれませんが、一つずつ作り上げていくことで、従業員が「やらされ感」のない職場づくりを実現できます。
言葉に囚われすぎないこと
前述した通り、ジョブクラフティングは業務内容によっては効果が期待できない職種もあります。個性や多様性よりも協調性が重視されるような業務や現場では、無理にジョブクラフティングを推進するとかえって逆効果になることも考えられます。
「やらされ感のない職場」を目指す!
今回は、ジョブクラフティングの導入によって「やらされ感のない職場」を目指す方法について解説しました。従業員が主体的に動くことで会社組織の業績アップが見込めたり、従業員それぞれの大きなステップアップが期待できるジョブクラフティングは、”自社にあっているかどうか”をしっかりと見極めることが重要です。
【株式会社ガイアシステムについて】
人間力創発事業(HPCシステム)、環境エネルギー事業、研修教育事業、社会貢献事業などを通して、「人類」「社会」そして「地球」に貢献することを最大の目標としています。世界的大手ブランド企業に対する採用コンサルティングや、理念の高い素晴らしい経営をされている企業にチームビルディグ研修や人材育成コンサルティングをする一方で、海外の貧困地域への自立支援や、災害復興支援、自然エネルギーの普及推進、環境保護活動、平和推進活動など、社会貢献活動も展開。
Webサイト:https://www.gaiasystem.co.jp/
住所:兵庫県神戸市中央区東川崎町1-7-4ハーバーランドダイヤニッセイビル21階
代表:上本 修二
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