内発的動機付け
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内発的動機付けとは?その重要性と活用法
私たちの日常生活や仕事において、motivation(動機付け)は非常に重要な役割を果たしています。特に、内発的動機付けは個人の成長や組織の発展に大きな影響を与える要素として注目されています。
内発的動機付けとは、外部からの報酬や罰則ではなく、活動そのものに対する興味や楽しさ、達成感から生まれる動機付けのことを指します。一方、外発的動機付けは、給与や昇進、罰則など外部からの要因によって生じる動機付けです。
本記事では、内発的動機付けの重要性、主要な要素、そして活用法について詳しく解説していきます。
内発的動機付けの定義
内発的動機付けとは、外部からの報酬や圧力によるものではなく、自らの興味や喜び、満足感から湧き上がる動機を指します。例えば、趣味の読書やスポーツ、自己啓発のための学習などが挙げられます。これらは、自分自身の成長や充実感を求めるために行う行動であり、外発的な報酬がなくても継続されやすい特徴があります。
内発的動機付けの重要性
内発的動機付けが注目される理由は、以下の3点に集約されます。
テーマ | |
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持続可能な成長と学習 | 内発的に動機付けられた個人は、長期的かつ持続的に学習や成長を続けることができます。 外部からの報酬に依存せず、自らの興味や好奇心に基づいて行動するため、継続的な自己啓発が可能となります。 |
創造性と革新性の向上 | 内発的動機付けは、個人の創造性や革新性を高める効果があります。 自由な発想や試行錯誤を促進し、新しいアイデアや解決策を生み出す原動力となります。 |
職場や学習環境での利点 | 内発的に動機付けられた従業員や学生は、より高いパフォーマンスを発揮し、職場や学校での満足度も高くなる傾向があります。 これは組織全体の生産性や雰囲気の向上にもつながります。 |
内発的動機付けの主要な要素
心理学者のダニエル・ピンクは、著書「Drive」(『モチベーション3.0』)の中で内発的動機付けの3つの主要な要素を提唱しています。
テーマ | 詳細 |
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自律性 (Autonomy) | 自分の行動や決定に対して自由裁量権を持つこと。 自律性が高まると、責任感や主体性が育まれ、より深い engagement(没頭)が生まれます。 |
熟達感 (Mastery) | スキルや能力を向上させ、成長を実感できること。 挑戦的かつ達成可能な目標に取り組むことで、熟達感が高まります。 |
目的意識 (Purpose) | 自分の行動が何らかの大きな目的や意義につながっていると感じられること。 個人の価値観と組織の目標が一致することで、強い動機付けが生まれます。 |
外発的動機付けとの違い
内発的動機付けと対照的に、外発的動機付けは、外部からの報酬や評価、罰則などによって行動が促される動機です。例えば、給与のために働く、良い成績を得るために勉強するなどが典型的です。外発的動機付けは短期的な効果は高いものの、長期的にはモチベーションの低下を招くことがあります。一方、内発的動機付けは持続性があり、長期的な成果や満足感に繋がりやすいと言われています。
このように、内発的動機付けは個人の成長や幸福感に大きな影響を与えるため、その理解と活用は非常に重要です。
内発的動機付けを高める方法
a) 個人レベルでの実践
- 自己理解を深める:自分の興味や価値観を明確にし、それに基づいた目標設定を行う。
- 小さな成功体験を積む:達成可能な短期目標を設定し、成功体験を重ねる。
- 学習や成長の機会を積極的に求める:新しいスキルの習得や挑戦的なプロジェクトへの参加。
b) 教育現場での活用
- 生徒の興味に基づいた学習テーマの選択肢を提供する。
- 協働学習や問題解決型学習を導入し、自主性を育む。
- フィードバックを重視し、成長のプロセスを可視化する。
c) 職場での導入
- 従業員の自律性を尊重し、裁量権を与える。
- 継続的な学習と成長の機会を提供する。
- 会社のミッションや価値観を明確に伝え、個人の役割との関連性を示す。
内発的動機付けの事例紹介
企業の成功事例
Google Googleは「20%ルール」を導入し、従業員に勤務時間の20%を自由なプロジェクトに充てることを許可しました。この取り組みから、GmailやGoogle Newsなど、革新的なサービスが生まれました。
教育機関の事例
フィンランドの教育システム フィンランドの教育システムは、生徒の自主性と興味を重視し、テストや競争よりも個人の成長に焦点を当てています。この アプローチにより、高い学習成果と生徒の満足度を実現しています。
有名人の事例
イーロン・マスク テスラやSpaceXの創業者であるイーロン・マスクは、「人類を持続可能な存在にする」という大きな目的意識に基づいて、革新的な事業を展開しています。この強い内発的動機付けが、困難な挑戦を乗り越える原動力となっています。
内発的動機付けの課題と対策
よくある誤解や障害
- 外発的報酬の過度な emphasis(強調):金銭的報酬や競争が内発的動機付けを阻害する可能性がある。
- 過度なプレッシャーや管理:自律性を損なう厳格な管理体制。
- 成長の機会の不足:スキル向上や新しい挑戦の機会が少ない環境。
克服するためのアプローチ
- バランスの取れた報酬システムの構築:内発的動機付けを阻害しない形での外発的報酬の活用。
- 柔軟な職場環境の整備:リモートワークや柔軟な勤務時間の導入。
- 継続的な学習文化の醸成:社内研修やメンタリングプログラムの充実。
よくある質問(FAQ)
Q1: 内発的動機付けと外発的動機付けは両立できますか?
A1: はい、両立は可能です。ただし、外発的報酬が内発的動機付けを阻害しないよう、バランスを取ることが重要です。
Q2: 内発的動機付けは生まれつきのものですか、それとも育成できますか?
A2: 内発的動機付けは育成可能です。適切な環境や経験を通じて、自律性、熟達感、目的意識を高めることで、内発的動機付けを強化できます。
Q3: 内発的動機付けを測定する方法はありますか?
A3: 直接的な測定は難しいですが、仕事や学習への engagement(没頭)度、満足度、創造性などの指標を通じて、間接的に評価することができます。
内発的動機付けとは、内面で起こった意欲に動機付けされる状態
人が仕事そのものに感じる面白さ・やりがいなど内面で起こった意欲に動機付けされる状態を「内発的動機付け」という。
これに対して、報酬など外部から与えられる動機付けを「外発的動機付け」という。
内発的動機付けの源として重要と考えられているのが、「知的好奇心」と「自律性」である。
心理学者であり教育学者のブルーナーは、新しいことを学ぶこと自体に感じる面白みや興味を「知的好奇心」と捉えた。
また、心理学者のデジは「自律性」を、仕事をする中で「能力を発揮できている」という感覚(有能感)があり、「自分自身で目的を定め、計画を立て、実行している」という感覚(自己決定感)がある状態のことだと捉えた。
まとめ
内発的動機付けは、個人の成長と組織の発展に不可欠な要素です。自律性、熟達感、目的意識を高めることで、持続可能な motivation(動機付け)を生み出すことができます。
日常生活での実践のヒント
- 自分の興味や情熱を探求し、それに基づいた目標を設定する。
- 小さな成功体験を重視し、自己効力感を高める。
- 継続的な学習と成長の機会を積極的に求める。
- 自分の行動と大きな目的や意義とのつながりを意識する。
内発的動機付けを理解し、適切に活用することで、個人のwell-being(幸福)と組織の成功を同時に実現することが可能となります。
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