中小企業も管理職研修は実施すべき!その理由や必要な研修を紹介
中小企業にとって管理職は影響力の大きな存在であり、事業課題や組織課題の解決には管理職のスキルが左右されます。管理職のスキルを高めるために管理職研修を検討しているものの、具体的にどのような内容の研修がいいかお悩みではないでしょうか。管理職研修といってもさまざまな種類があり、目的や予算により受けるべき研修は変わってきます。
この記事では、中小企業における管理職研修の重要性や実施した方がよい理由、おすすめの研修を紹介します。
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中小企業における管理職研修とは
管理職研修は組織内の管理職やリーダー候補者を対象に、組織の課題解決を目的に行われる研修です。
ここでは、中小企業における管理職研修の目的や重要性を詳しく紹介します。
管理職研修の目的
中小企業が管理職研修を行う目的は、管理職の役割を正しく把握し、マネジメントスキルを高めることです。
対象となる管理職のレベルによって研修内容は異なり、新人なら基本的な管理方法、ベテランなら経営層に近いマインドを身につけることなどが挙げられます。
そのため、管理職研修では、管理職が身につけるべき知識やスキルに合わせた研修を選ぶことも大切です。
管理職研修の重要性
中小企業において管理職研修が重要な理由は、業務増加によって生じる管理職の機能不全を防ぐことです。管理職はこれまでの業務に加えてマネジメント業務も行わなければならず、業務量の増加でバランスが取れなくなることもあります。
管理職が機能しないことで組織が機能不全に陥るリスクも高まるため、これらの課題は早期に解決しなければなりません。また、中小企業は大企業に比べると景気の影響を受けやすい特徴があり、事業課題を常に抱えた状態になります。
これらの問題を解決する方法として、管理職の育成やスキルアップを図る管理職研修は効果的な方法です。
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中小企業こそ管理職研修を実施した方がいい理由
管理職は企業活動の中心部にあたり、育成の有無は業務効率や目標達成にも影響します。企業が環境変化に適応して成長を続けるためにも、管理職研修の実施がおすすめです。
また、大企業に比べると中小企業における管理職の存在感は大きく、企業活動に与える影響も大きくなります。
ここでは、中小企業が管理職研修を実施した方がいい理由について詳しく解説します。
- 管理職の業務が多い
- 経営層と接する機会が多い
- マネジメントの体制ができていない
- さまざまな立場の人と関わる機会が多い
管理職の業務が多い
中小企業の管理職は、自らも実務を抱えたプレイヤーである場合が多く、業務を抱えすぎている場合がほとんどです。しかし、管理職が行っている業務のすべてが必ずしも必要とは限らず、中には効率化を図ることができるものもあります。
例えば、近年はクラウド化が進んだことで組織としての情報共有が容易になり、部下のスケジュールもリアルタイムに管理が可能です。
管理職研修では、このような管理職の業務を最小限に減らしたり、効率化したりするスキルや知識を身につけることができます。
経営層と接する機会が多い
中小企業は大企業に比べると経営層との距離が近く、社長から直接指導や指示が入ることも多くあります。そのため、経営層と管理職の関係性がしっかりとしていれば社内の関係も良好になり、企業活動の生産性向上が期待できるでしょう。
一方で、経営層と管理職に気持ちのズレが生じていると、社内がまとまらず企業活動に影響が生じることもあります。
経営層と管理職の関係を良好にするためには、管理職が経営層を理解することが重要で、その方法として管理職研修は有効です。
管理職研修を通して経営層と管理職のギャップを理解し、経営層に共感するための知識やスキルの習得ができます。
マネジメントの体制ができていない
中小企業は大企業に比べ、一人ひとりの役割が明確になっていないことや、オペレーションの環境が整いにくい特徴があります。
部下が自動的に動くような仕組みが整っていない場合は、部下を動かして主体的に行動できるように仕向けていくことも管理職の役割です。
しかし、管理職だからといって部下を簡単に動かせるとは限らず、指示をしてもその通りに動くとは限りません。部下に主体的に動いてもらうためには、管理職研修を通して人間性を理解し、人を動かす力を身につけることも効果的です。
さまざまな立場の人と関わる機会が多い
実務を抱えた中小企業の管理職だと、さまざまな立場の人と関わることも多く、優れたコミュニケーション能力が必要です。
チームに所属する部下のマネジメントだけでなく、関係部署との連携、取引先や顧客と直接関わる機会もあるでしょう。それぞれの立場の人と円滑に関わりを持つためには、管理職研修を通してコミュニケーション能力を高めることも方法の一つです。
また、中小企業は従業員同士の距離が近いこともあって、報連相がうまく取れていると思い込みがちです。しかし、実際には上司が部下に声をかけているだけになっており、部下のやる気を引き出せていないケースも多くあります。
このような誤ったコミュニケーションも、管理職研修を実施することで管理者の気づきにつながるでしょう。
中小企業の管理職研修で注意すること
ここでは、中小企業が管理職研修を実施する際の注意点を紹介します。
- 短期的な目線で大きな効果を求める
- 予算も時間もかけずに行う
短期的な目線で大きな効果を求める
管理職研修を中小企業が実施する際は、短期的な目線で大きな効果を求めないように注意しましょう。研修後すぐに効果が出るとも限らず、根本的な課題を解決して大きな変化をもたらすためには、半年~1年以上かかることもあります。
一方で、「研修直後に組織全体でマネジメント機能が向上して売上が増えた」ように効果がすぐに現れるケースもあるでしょう。
しかし、一時的に上手くいったように思えても、従業員個々の業務量が増加し、部下が疲弊して離職が増えるようなケースもあります。
短期的に成果を求めてしまうと大きな損失につながる可能性もあるため、管理職も経営陣も中長期な視点を持って根気強く取り組みを行うことが大切です。
予算も時間もかけずに行う
管理職研修を行う際には、効果を最大化させるためにも予算や時間を確保することが大切です。管理職研修を実施して事業課題の解決を図ろうとする場合、お金も時間もかかることになります。また、中小企業の場合だと管理職がプレイヤーを兼任することで、研修を受ける時間的な余裕がない場合もあるでしょう。
しかし、予算も時間もかけずに中途半端な研修になると、管理職の知識やスキルアップにはつながりません。
限られた予算や時間であっても、まずは企業が抱える事業課題を分析し、それらを解決するための管理職研修を検討しましょう。
中小企業におすすめする管理職研修の種類
管理職研修にもさまざまな種類があるため、管理職のタイプや事業課題に応じた研修を実施する必要があります。ここでは、中小企業におすすめの管理職研修の種類を紹介します。
新任管理職研修
新任管理職研修は、役職を与えられたばかりの管理職に対して行われる研修で、新たな役職での課題や不安を解消することが目的です。
研修を通してプレイヤーから管理職への意識転換や、新たな役職で成功するために必要なスキルや知識を習得します。管理職に着任した直後ではなく、管理職として一通り業務を行った2~3ヶ月前後に研修を実施するケースが多いです。
新任管理職研修は経営戦略の達成を実現するために、どのような管理職を育成したいかを考えて計画することがポイントになります。
上級管理職研修
上級管理職研修は部長やそれ以上のクラスの管理職に対して行われる研修で、組織全体を牽引するスキルを身につけることが目的です。
研修を通して組織の重点戦略の立案やリスクマネジメント、部下育成に必要なマインドやスキルを習得します。
また、上級管理職は将来を見据えて主体的に動く力が必要となるため、分析力や企画力、推進力などを身につけることも大切です。上級管理職研修では経営に近い考え方を習得したり、人や組織の育て方を身につけたりなどの方向性で研修を実施することがポイントになります。
チームビルディング研修
チームビルディング研修はチーム全体が共通の目標を作り、個々が主体的に行動して成果を出せるチーム力を身につけるための研修です。仕事を効率よく行うためには、メンバーのスキルを発揮できる環境や組み立てが重要で、成果を左右する要素となります。
チーム内で協力関係やトラブル時にフォローできる関係があれば、目標達成に向けて着実に歩めるでしょう。
しかし、中小企業では管理職が自身の業務とマネジメントを兼ねていることも多く、チーム内で適切なコミュニケーションが取れないこともあります。その結果、部下との間に乖離が生じてチームの士気を下げるリスクもあります。
このような課題や問題解決を図るためにも、チーム内のコミュニケーションを向上させるチームビルディング研修は欠かせません。
カリキュラム例1
チーム力向上を重視した、体験型のマネジメントメソッド
本研修では、受講者にミッションを与え、時間内にチームで課題解決をするゲームに取り組むことでチームが形成されるプロセスを体験する研修です。
信頼関係構築の方法、メンバーの相互理解を促し主体性を引き出す手法を学びます。
テーマ | 詳細 |
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1.オープニング | ・アイスブレイク:ペアコミュニケーション |
2.ワークショップ | ・『ガイアビレッジ』課題解決ゲーム ・制限時間35分の中で、楽しみながらチームビルディングの本質について学びます。 |
3.体験を通して学ぶチーム内での自身の影響力とは | ・振り返りシートを活用:影響力確認 ・自身が与えた影響とは?他者から受けた影響とは? ・課題解決に有効な発言や実践をした人は? ・部署、組織で動く中で無意識に出ている癖を知る |
4.PM理論を活用したチーム力を高めるための6つポイント | ・チームを形成する上で必要な6つの役割 ・パフォーマンス力とメンテナンス機能とは ・チームには各自の役割がありタイプ特性がある |
5.課題解決に必要なスキルとチームを活かすための実践とは | ・良いチームを創るには「働きかけ」 ・働きやすい環境を創るには「思いやりと目配りと気配りの実践」 ・チーム力とは個々の得手を活かしあい、不得手を補い合うこと |
6.まとめ | ・総括 【ワークショップ】ポジティブフィードバックで、自身の強みを知る |
カリキュラム例2
互いの価値観を認め合い、チーム内の繋がりを育む
あなたのチームには、どのようなメンバーがいますか?一人一人が歩んできたバックボーンは異なり、各自の人生経験から培われる「価値観」が違うのも当然です。
本研修では「互いの価値観を共有し、認め合うこと」を主軸に、「この人は、こういう人」という決めつけ=相手を受け止められないという固定概念にメスを入れます
テーマ | 詳細 |
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1.オープニング | ・アイスブレイク ・Self introduction |
2.課題解決型ワークショップ | 【ディスカッション】『価値観の優先順位』 ・自身の価値観を本音で届け、他者の価値観を受容する ・価値観の違いから互いを知り合い、学び合う |
3.体験を通して気づく自身のコミュニケーションスタイル | ・5つのスタイル ・主体的、非主体的、協調的、非協調的、妥協 ・チームで物事を進めるときに無意識に出ている自身のコミュニケーションの癖に気づく ・得手を伸ばし、不得手を克服する事でチーム力は高まる |
4.タックマンモデルから学ぶ、チームが進化するプロセス | ・チーム形成の4つのステージ ・チーム力が高いと言われる部署やチームの特徴 ・必ず躓く混乱期と解決方法 |
5.成果が出るチームづくりに必要不可欠なコミュニケーションのポイント | ・リーダーや管理職が意識し実践するポイント ・リーダーや管理職任せになると良いチームは出来ない ・人間関係が良くチーム力高めるためにやるべきメンバーシップとは ・チーム一人一人の行動でチーム力は大きく変わる ・チーム力が高いと結果成果がでる理由 |
6.まとめ | ・総括 【ワークショップ】 ポジティブフィードバックで、自身の強みを知る |
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ハラスメント研修
ハラスメント研修は職場におけるハラスメントについて学んで意識を高める研修で、組織内のハラスメント防止を目的に行われます。近年、職場のハラスメント問題が続出していますが、必ずしも悪意から生じるわけではなく、誤解や知識不足が原因のケースも多いです。
しかし、ハラスメントは法的賠償責任や労災、離職率の向上、企業のイメージダウンなどさまざまなリスクを抱えています。このようなリスクを避けるためにも、ハラスメントを許さない組織体制や報告体制、リテラシーの強化が必要です。
ハラスメント研修を実施することで管理職のリスクマネジメントを強化し、ハラスメント防止の効果が期待できます。
ハラメント防止研修|指導とハラスメントの違い
ハラスメントに対する正しい認識を持ち、未然に防止することと、職場環境を改善することを目的にした研修です。 研修目的 ハラスメントに対する正しい認識を持ち、未然…
パワハラ防止研修|パワハラ防止法対応
同じ職場での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、相手または職場に対して精神的、身体的な苦痛を与えることをハラスメントと言います。
パワハラ防止研修では、パワハラ行為を明確にし、やってはいけないパワハラのボーダーラインを知識として身に付け・学びます。そして、部下と信頼関係を築き、風通しの良い職場を目指します。 くわしくはこちら
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リーダーシップ研修
リーダーシップ研修は企業の中でリーダーシップを発揮して欲しい人に行われる研修で、管理職候補も対象となります。リーダーシップ研修の目的は、企業の目標達成や組織力を向上させる人材を育成することです。
研修を通して部下育成のスキルを高めることや、意思決定ができるようになること、主体性が養われるなどの効果が期待できます。
管理職のマネジメント能力が向上し、メンバー独自の能力を発揮できる環境が整うと目標達成のスピードも早まるでしょう。
リーダーシップ研修|理想のリーダーになるための心構えとリーダー業務の基礎
リーダーとしての心構えや実践すべき具体的な行動について学ぶ研修内容です。
面談基礎研修 |部下面談の種類と手法、基礎スキル向上メソッド
管理職の方を対象に「部下との面談」の重要性を学ぶともに、実際にどのように面談を実施するかをロールプレイングやワークを通じて習得するカリキュラムです。
面談力向上研修|理想のリーダーが実践する“指導”面談と“本音を引き出す”面談
「面談」機会を通していかに部下を育成していくのか、様々なシチュエーションを事例にロールプレイングやワークを通じて習得するカリキュラムです。
ジョブアサインスキル研修|部下の仕事の成果は、上司の仕事の振り方次第!
部下がチーム目標を達成するために「自分が必要とされている」実感、業務を通して成長を実感できるジョブアサインメントスキルを学んいただきます。
管理職育成研修|組織視点を持ちリーダーとして影響力を向上させる
リーダーの役割、求められるコミュニケーションマインド、実践すべきコミュニケーションスキルなどを具体的に学ぶカリキュラムです。
まとめ
この記事では、中小企業に管理職研修が必要な理由や実施の注意点、おすすめの種類などを紹介しました。中小企業の管理職のスキルは、今後の企業成長に大きく関わってきます。管理職に必要なスキルを習得し、円滑に事業活動を進めていくためには、管理職研修の実施がおすすめです。
ガイアシステムは、管理職研修を通して数多くの中小企業の課題解決をサポートしてきた実績があります。中小企業の管理職向けにさまざまな研修を実施しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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