新入社員研修のカリキュラム|押さえておきたい教育手法・作り方を紹介

新入社員研修 内容 カリキュラム

企業の未来を担う新入社員を育成するための「新入社員研修」。

社会人としての基本的なビジネスマナー・スキルほかにも、企業の理念やビジョンへの理解を深めたり、
業務に必要な専門知識・技術を習得したりと、新入社員が研修によって学ぶことはたくさんあります。

効果的な新入社員研修をおこなうためには、実施するカリキュラムの内容を精査することが大切です。
新入社員研修カリキュラムは多岐にわたるため、自社の業種や新人の職種、配属先などに応じて目的に合った内容に組み立てていきましょう。

 

この記事では、新入社員研修のカリキュラム・作り方について詳しく解説します。

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新入社員研修はなぜ必要?

新入社員研修 カリキュラム

「新入社員研修」は一般的に、新しく入社した新卒や中途採用者を対象におこなうもので、産労総合研究所の調査によれば企業の95%以上が実施していることがわかっています。

社会人としての基本的なビジネスマナーを学ぶほかにも、
業務に必要な基礎的な知識の習得など、新入社員がこれから企業で活躍していくための土台づくりとなる重要な取り組みです。

各種教育研修の実施状況
「階層別研修」での実施率は、例年どおり「新入社員教育」が最も高く、95.7%
「職種別・目的別研修」では、「OJT指導員教育」の実施率が最多で42.9%

2019年度 教育研修費用の実態調査  産労総合研究所より

新入社員研修の目的

新入社員研修の期間は限られるため、まずは目的を明確にし、それを達成できるようなカリキュラムを組む必要があります。

マインドセット(学生から社会人への意識変革)

マインドセットとは学生から社会人への意識変革のことで、新入社員研修の中でも重要な項目です。

新卒採用の新入社員の多くは、入社前は学生であり、自由度の高い生活を送っていたと考えられます。

しかし、社会人になると計画的な時間管理が求められたり、苦手な人ともコミュニケーションをとらなければならなかったり、社会への責任を持つ必要が生じたりと、変化は大きなものです。

これに順応し、一人前の社会人としてやっていくことができるよう、社会人としての自覚を持ってもらうために新入社員研修をおこないます。

企業理解の促進(職場についての理解を深める)

企業や配属先についての理解を深めることも重要です。新入社員は一人ひとり、入社の目的や理由は異なります。

入社時はそれぞれの方向性がバラバラであるため、新入社員研修を通して企業についてしっかりと理解を深めてもらう必要があるのです。

企業理念や事業内容、商品やサービスの概要、社内ルールなどを正しく把握してもらうことで、
先輩社員や上司と共通の目標を見据えて仕事を進めていくことができるようになるでしょう。

基本的なビジネスマナー・ビジネススキルの習得

社会人であれば身についていて当たり前なビジネマナーを教えるのも、新入社員研修の目的の一つです。

電話応対や来客応対、名刺交換の仕方、報連相、敬語や接客、営業、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、PCスキルなど、スムーズに仕事を進めるために必要なスキルを身につけてもらいます。

仕事への向き合い方や意識、知識の習得

仕事への向き合い方や意識も重要です。
コンプライアンスやメンタルヘルス、仕事を進めるうえで必要となる知識などを新入社員研修で教えます。

近年、社員によるSNSでの情報漏えいが見られますが、
このようなトラブルを避けるためにもコンプライアンスの遵守についての教育は重要です。

業務に必要な専門的なスキル・知識の習得

なるべく早い段階で即戦力として活躍してもらうために、仕事に必要な専門的なスキルや知識を教育します。

経理部門、営業部門など部門ごとに必要とされるスキルや知識は異なるため、
新入社員の配属先に合ったカリキュラム内容にするのがポイントです。

新入社員研修のカリキュラム

新卒採用の新入社員の多くは社会人経験がありません。マインド面、スキル面と、幅広いカリキュラムで網羅的に学ぶこと、そして定期的なフォローアップが重要です。

新入社員が配属される部署や職種などにより研修内容は変える必要はありますが、主な研修内容は下記の通りです。

研修内容詳細
オリエンテーション・研修スケジュール ・就業規則、社内制度などの説明
社会⼈としての⼼構え・社会⼈として求められる姿勢 ・組織⼈としての⾃覚、求められる役割への理解
ビジネスマナー・名刺交換 ・⾝だしなみ
コミュニケーション・挨拶 ・ビジネスコミュニケーションの基本 ・接客接遇
ビジネス⽂書 ・メールの書き⽅ ・ライティング基礎
電話対応・応対、取次の⽅法 ・声のトーンや⾔葉遣い
報連相 ・報連相の重要性 ・基本、ケーススタディ

オリエンテーション

新入社員研修のはじめには、研修スケジュール 、就業規則、社内制度など、自社について理解を深めてもらうためのオリエンテーションを実施しましょう。自社への理解を深めることで、その後の研修もスムーズに実施することができます。業務に直結することだけでなく、企業の理念や考え方などを届けることで、組織の価値観を理解し、エンゲージメント向上にもつながげることができます。

社会人としての心構え

マインドセットとは、簡単にいうと学生から社会人へ意識を切り替えることです。「どうして自分は仕事をするのか」という目的を明確にすることで主体性を高め、他に責任を負わせる他責思考から自分に責任を求める自責思考へと切り替えていくことで、社会人としての責任感と自覚を持たせます。

また、モチベーションを保ち続けるためには自分を知ることが大切です。「なぜ、何のために仕事をするのか?」自己分析の手法や、今後の目標設定について等も、カリキュラムに盛り込んでおきたい内容です。

ビジネスマナー

社会人として、まず身につけるべきはビジネスマナーです。ビジネスマナーは、相手から信頼され、ビジネスを円滑に進めるために最も重要なスキルの一つです。挨拶の仕方、名刺交換、言葉遣い、TPOに合わせた服装など、さまざまなスキルは、新入社員研修などで講義やロールプレイングを通じて習得できるよう研修に盛り込みましょう。

コミュニケーション

コミュニケーションは、ビジネスシーンで最も重要なスキルの一つです。コミュニケーションと聞くと、会話を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ビジネスの世界でのコミュニケーションは、会話だけでなく、文書やチャットなども含まれます。

特に、近年のワークスタイルの変化により、多くの企業がリモートワークを導入し、チャットでコミュニケーションをとる機会も増えています。それぞれの状況に応じたコミュニケーション能力は、新入社員だけでなく、すべての社員にとって必須のビジネススキルになりつつあります。

ビジネス文書

議事録、報告書、企画書、提案書、日報、メール…と文章を書く機会が多い中、苦手意識を持っている新卒社員は少なくありません。「ビジネス文書の基本原則」や「論理的な構成の組み立て方」等、押さえておくべきポイントを伝えましょう。

また業務で頻繁に使用するツールであるオフィスソフト(Word、Excel、PowerPointなど)についても、必ず研修を実施しましょう。スマートフォンしか使っておらず、PCの使い方に慣れていないケースや、情報リテラシーが十分でなく、セキュリティ意識が高くないケースも考えられます。特にセキュリティについては、新入社員が十分な教育を受けられないと大きな問題に発展する可能性があることを認識しておく必要があります。

電話対応

新卒社員の中には、電話のかけ方や受け方に慣れていない、SNSやメールでのやり取りが中心で電話で話した経験があまりない、といった人もいるでしょう。中には、見ず知らずの人と電話で話す経験がほとんどない人もいるかもしれません。この点を、教える側は十分に理解する必要があります。

社会人マナースキルの一つである電話対応では、言葉使い、抑揚、声のトーン、声の大きさ、間の取り方など具体的な指導が効果的です。そのため電話対応に関する研修はロールプレイングを中心に実施することをおすすめします。

コンプライアンス

コンプライアンスとは、一般的に法令を遵守することを指します。昨今、コンプライアンスに対する意識は高まっており、違反すれば取引先やお客様からの信頼を失いかねません。そして、そのようなリスクを回避するためには、従業員一人ひとりが高いコンプライアンス意識を持つことが必要です。

特に最近では、若手社員を中心にSNSが普及し、情報漏れのリスクが高まっていることから、新入社員研修では、コンプライアンス違反のリスクや行動規範の理解を徹底することが大切になってきます。

報連相

今や社会人として必要不可欠なスキルである「報連相」は、社内外でのコミュニケーションで重要な役割を果たすだけでなく、会社の評価や業績アップに直結します。

新入社員が直面しがちな「仕事のミスや失敗を上司に迅速に報告できない」「他者への協力を得るための相談の仕方が分からない」といった問題に対応するために、結論から伝える報告の仕方や上司に配慮はしつつも遠慮せずにタイムリーに行動するための『報連相』の秘訣など即活用できる実践方法を学びます。

新入社員研修 7つの教育手法

新入社員研修 カリキュラム

新入社員研修カリキュラムには、さまざまな教育手法があります。

下記で7つをご紹介します。

教育方法詳細
OFF-JT通常の業務を離れておこなう研修のこと。
基礎となるビジネスマナー、OAスキルなどの習得が目的
OJT実務を通じておこなう研修のことで、OFF-JTのあとで実施するのが効果的とされている。
研修でインプットしたことをアウトプットしスキルを定着させることが目的
ロールプレイ営業役・お客様役など役割に応じた演技をしながら、実践的に学ぶことが目的。
名刺交換・電話応対など繰り返しおこなうスキルの習得に適した方法
ケーススタディ実際の業務で起こり得るトラブルなどの対処法や解決策を考えること。
ロールプレイと同時並行でおこなわれることも多い
レクリエーション簡単なゲームを用いてコミュニケーションをとるなど、
新入社員同士の関係構築やチームビルディングが目的
グループワーク新入社員がグループ単位で課題に取り組む活動のことで、作業型とプレゼン型に分けられる。
チームワーク、ロジカルシンキング、課題解決能力を身につけることが目的
フォローアップ研修新入社員研修後におこない、研修の定着率を高めることが目的。
また、新入社員が抱える不安やストレスをフォローし、モチベーション向上にも

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新入社員研修の実施手法

研修を開催するにあたり、⼿法において検討すべきことは、⼤きく3つあります。

  1. 自社開催 or 公開型
    研修に参加する新⼊社員の⼈数が少ない場合は、研修会社が主催する公開型セミナー・公開型研修へ参加させる⼿法もあります。(参加費は1名ごと。業種業界問わず基礎を学べるカリキュラム有り)
  2. 社内講師 or 社外講師
    自社の社員が研修講師となることで、自社の方針に最も適した研修を実施することが可能ですが、人事部や講師担当者の負担が大きい、研修の質を高めたいという場合は、専門の社外講師の利用をすることもできます。
  3. リアル型 or オンライン型 or ハイブリット型
    新入社員研修では、集合型研修など1か所に多くの人が集まる形態で実施する企業が大多数でしたが、コロナ禍を経てオンラインサービスを活用した研修を導入する企業が増加しています。

実施手法(リアル型・オンライン型・ハイブリッド型の違い)

新入社員研修の実施手法・実施形態については、それぞれ特徴があります。メリットや理解し、それをカバーできるように工夫するとより効果を高めることができるでしょう。

新入社員 カリキュラム

新入社員研修のカリキュラムの作り方

新入社員研修 カリキュラム

新入社員研修カリキュラムは、内容にもよりますが、
早いところでは実施の1年前から準備を始める企業もあります。

効果的な新入社員研修がおこなえるよう、計画的に準備を進めていきましょう。ここからは、カリキュラムの作り方をご紹介します。

目標と合格基準の設定

まずは、具体的な目標と合格基準の設定です。
期間を定め、それまでに「何を、どの程度できるようにするか」を決め、
ここから目標に合わせたカリキュラムを組みます。

必要な研修の内容を決めるためにも、現時点で新入社員が持っているスキルを把握しておきましょう。

社内へのヒアリング調査

カリキュラム作成にあたり、新入社員に身につけてほしいスキルをリストアップする必要があります。
社内へのヒアリングをおこなって「新入社員に身につけてほしい実践的なスキルとはどんなものか」を把握しましょう。

新入社員の配属先となる部署に確認し、現場で求められている能力を知ることで、
実践に活かせる研修内容にしていくことができます。

また、去年の新入社員に話を聞いてみるのもいいでしょう。
「スキルや知識が足りず、仕事を開始してから困ったこと」「新入社員研修で教えてほしかったこと」など、
研修の課題を把握できます。

実施期間の設定

新入社員研修の実施期間は、自社の研修目的に合わせて設定する必要があります。

これは、企業それぞれの研修内容や教育手法によって適切な期間が異なってくるためです。

実施期間は企業によっても大きな違いがあり、数週間ほどのところもあれば、
数ヶ月にわたる研修がおこなわれるケースもあります。

実務を通して学ぶOJT研修の場合、段階を踏みじっくりと教育してくため、
入社後半年〜1年ほどかけることが多いようです。

カリキュラム作り・内容の決定

具体的なカリキュラム作りでは、全体の流れも大切です。

実践的なスキルを教育するカリキュラムの前に、企業の理念や事業内容を学ぶ講義を組み込めば、
スキルの役割について新入社員が自ら考えながら学んでいくことができるようになります。

受講者の立場になって作成していくといいでしょう。

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まとめ

新入社員研修では、社会人として欠かすことができないビジネスマナーの習得や、企業の一員として活躍していくための土台作りができます。

人事や講師・研修担当者は、新入社員が研修を通して早く会社に馴染み、戦力となっていけるようしっかりサポートしましょう。

新入社員研修は自社でおこなうこともできますが「研修を担当する社員に大きな負担がかかる」「スキル・技術の理解度にばらつきが生じる」などのデメリットもあるため、外部への委託をお考えのご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

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