リーダーの資質とは|稲盛和夫さんに学ぶ

リーダー資質とは

世界情勢の変化や働き方改革など変動が大きい現代社会において、今、求められている「リーダー」「リーダーシップ」とは、どのような姿なのでしょうか。管理職・リーダーの選出や採用、教育に苦労している方々が多くおられる中で、一つの指針となるのが「京セラ」の創設者でありJALの再建にも携わった稲盛和夫氏のリーダー論です。

 

今回は、稲盛さんの著書や講演内容などから「リーダーの資質とは?」「これからのリーダーが持つべき思考」などについて解説します。

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リーダーとは

私たちは、常日頃から何かしらの集団の中で生活しています。数人単位のチームから巨大組織、国家に至るまで、多様なコミュニティがあり、その集団を率いる中心人物がいます。
この中心人物を「リーダー」と呼びます。

リーダーは組織を導き、導かれる人たちはそのリーダーを信じて歩んでいくことになります。つまり、そのコミュニティに存在する個人や組織そのものは、リーダーによって未来が左右されているのです。
これは、経営でも、学校でも、地域活動でも、被災地の災害支援に入ってもそうなのです。

 

リーダーは、コミュニティの未来を創る存在といっても過言ではありません。

リーダーに求められる「資質」とは

京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者であり、「盛和塾」塾長を務められた、稲盛和夫さんは、多くの著書や講和の中で「集団を助けるという思いを持つこと」ができる資質が必要であると言っています。リーダーは、その集団を守り、導く責任があります。時には、集団に降りかかる難題や苦労を率先して背負い込むことも必要であり、そういった意識を持てるかどうかが大切なのだ。と。

また講和の中で、中国の思想家である呂新吾(ろしんご)の言葉「呻吟語」を紹介してくださったこともあります。そこは「リーダーとして最も重要な資質は、常に物事を深く考える、重厚な性格だ」と記されていること言っていました。

「常に物事を深く考える、重厚な性格を言い換えると「人格」ですこの人格こそが、最もリーダーとして重要な資質であると。お話をされています。

また「呻吟語」には「頭が良くて、才能があって、弁舌が立つ」こと。つまり能力高いことは、リーダーとしての資質としては、3番目くらいでしかないとあります。
今、多くの団体・組織が「ビジネス面で能力が高い人材」ばかりをリーダーを選出しまっていることで集団が荒廃してしまっていることはないか?と、問いかけています。

稲盛和夫さんの言葉「リーダーを選ぶという責任」に、改めてハッとします。

リーダーの資質で、最も重要な「人格」とは

リーダーの資質として最も重要な「人格」とは「変わっていくものだ」とも言われています。

今は、素晴らしい人格者でも、一度権力の座につくと、傲慢になるとか、人の気持ちが分からなくなるということもある。逆に、一度身を誤った人でも、例えば何か不徳の事態をしたとか、もっと言えば、犯罪に手を染めた人であっても、心を入れ替え、研鑽と努力を重ねれば、素晴らしい人格者になり得ると。

つまり、誰もが日々の実践・成長の中で、リーダーの資質を得ることができるということなのではないでしょうか?

次世代リーダーの資質
  • ひたむきに仕事に取組み、日々実践を重ねながら、考え方を高め続けている人
  • 今は、リーダーとしての器や資質がなくとも、それに向かって努力をしている人
  • コミュニティや周りの人たちのために、自己犠牲を厭わず、懸命に仕事をする人
  • そういう人物であろうと努力できる人
  • 意欲的に自己成長に取り組む人 

リーダーを選ぶ基準とは?

私たちがリーダーを選ぶ時の基準として持っておくべき考え方として、稲盛さんは「人格は不変であるということ」と言っておられます。つまり、過去に謙虚で努力家だった人がリーダーになるとこれまでにないような人格になる人がいることやその逆もあるわけで、時と共に変化していくということを常に意識しておく必要があるのです。

また、稲盛さんはリーダーを選ぶ際の基準として、「仕事にひたむきであり、人格を高め続けていける人」「常に集団のことを考え、そのために全力を注げる人」「仕事を通して実践し続けることができ自己投資できる人」を挙げています。

リーダーに必要な要素

これからの時代に必要とされるリーダーとしての要素には、主に7つのことがあると稲盛さんはおっしゃっていますが、まずは大前提として「部下と自分が同じ気持ち(方向性)で働いてもらおうとするようにすること」を挙げ、その上で次のことを意識することが重要なのです。

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部下は大切なパートナーである

リーダーは、部下を大切なパートナーとして意識し、「頼りにしている」ということを言葉や姿勢で伝えることが大切だと述べています。いわゆる労働者としての関係性だけでなく、共に人生を歩む仲間であるという思いをもち、伝えていくことによって、部下の心を動かすことができるのです。

相手のことを全力で考える

リーダーは、部下のことを全力で考えサポートする姿勢が必要です。結果的に「この人についていきたい」「一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるようになることで、リーダーとして信頼されるようになります。稲盛さんの言葉をお借りするなら、「みんなに惚れ込んでもらう」ということです。

仕事に誰よりも前向きである

仕事をしていると、「自分がやっていることの意味」がわからなくなりモチベーションが下がってしまうこともあります。そんな時こそ、自分達がやっていること・取り組んでいることの意義を伝え続け、誰よりも前向きに仕事に取り組むことが求められます。

稲盛さんは、部下の仕事に対する意欲を高めるため、仕事が終わったあとにその意義やどれだけの社会貢献になるのかを伝え続けたそうです。現代では、いろいろなコミュニケーションツールや方法がありますから、今だからこそできる伝え方をしていきましょう。

明確なビジョンをもつ

リーダーは、部下に対して自分達の取り組みが具体的にどうなっていくのか、どこに向かっているのかを伝え続けることが必要です。稲盛さんによると、ビジョンを掲げて語ることは、夢を語ることと同じだそうです。

リーダーとして、どんな夢を持っているのか、仕事を通じてどうなっていきたいかを語れるようになっておきましょう。

ミッションを確立する

稲盛さんは京セラを創業する際、「稲盛和夫の技術を世に広めること」を目的としていたそうです。ですが、事業がうまくいかず社員から待遇の保証を求めることがあったのだとか。そんな中で、会社を大きくするための要素として「社員の生活を守ること」が重要であることに気付き、経営理念のなかに「全従業員の幸福の追求」というキーワードを入れました。そうすると、社員のモチベーションは大きく向上し、業績アップにもつながったそうです。

自分の考え方や哲学をオープンにしておく

リーダーとして、相手の心を動かすことができるようになることは必要です。これは、「自分に惚れ込んでもらう」ことにつながりますが、自分のことや考え方、生き方などをオープンにして相手に伝えていくことによって、相手の心を動かせるということです。

自らの心を高める

稲盛さんは、リーダーやマネージャーの器の大きさが企業の発展に大きく関わると言っています。この「器」は「心の大きさ」と言っても過言ではなく、誰かの力を借りてビジョンを叶えていくためには、その仲間についてきてもらうために人としての良い生き方や心の持ち方、考え方、行動が重要となります。そのため、リーダーは自分で心を高める必要があるのです。

何を経験し、何を目指し、どう日々生きてきたか。が、未来を作る

稲盛さんの書籍を読みなおし、コロナ禍の厳しい情勢・状況の中、日々どのように仕事に向き合い、取り組んでいくか。手応え、成果を、どう掴んでいくかということを改めて考え直す機会になりました。日々の仕事、生き方、考え方を高める為の学びの時間もしっかりと取りながら、1日1日を大切に頑張っていきたいですね。

これからの時代に求められるリーダーとは

今回は、稲盛和夫さんの著書や言葉から、リーダーとは何かを考えました。不安定な世界情勢が続く中で、いかに相手(部下や組織全体)のために動けるのか、自分の利益や結果を度外視して動くことができるかがリーダーには求められています。

自分本位であればあるほど、リーダーにはなれません。これから何かしらの組織でリーダーになりたい人は、ぜひ稲盛さんの著書やインタビュー動画などを見ていただき、自分の中でのリーダー像を作る参考にしてみてください。

ガイアシステムでは、リーダーのための研修やリーダーシップを身につけるための研修などが充実しています。リーダーの役割や基礎的な考え方について、それぞれの企業様で必要とするところを大切に、コンサルタントが事前準備からアフターフォローまでをサポートさせていただきます。

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