X理論・Y理論

X理論・Y理論とは？　動機付けにかかわる2つの「対立的な理論」

1950年代後半アメリカの学者、マクレガーが主張した動機付けに関する理論です。

X理論はマズローの欲求5段階説における低次欲求（生理的欲求や安全の欲求）の行動モデルです。「人間は生来怠け者で、金銭などで刺激したり、厳しく監督しなければ働かなくなる」と考える人間モデルのことで、命令や強制で管理して、目標が達成できれば報酬を、できなければ処罰を与えるといった「アメとムチ」によるマネジメント手法です。

これに対して、Y理論は「人間は本来進んで働きたがるものであり、自己実現のために自ら行動しよう」とすると考える性善説にもとづいた人間モデルです。Y理論は、マズローの欲求5段階説における高次欲求（社会的欲求や自我・自己実現欲求）の行動モデルです。目標や責任を与え続けることで社員を動かしていくという「機会を与える」マネジメント手法です。

このように、X理論・Y理論は、マネジメントスタイルを考える際に用いられています。

XY理論（エックスワイりろん）は、ダグラス・マグレガーが人間に対する2つの対立的な考え方を「権限行使による命令統制のX理論」と「統合と自己統制のY理論」と提唱したもの。

wikipedia　XY理論より