部下育成成功の秘訣!上司が覚えておきたいコーチングとは?
部下育成の方法としてコーチングを活用したい方に向けて、コーチングの効果や具体的な手法、成功事例などを解説ています。部下育成にお悩みの方、必見のコラムです。
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部下育成におけるリーダシップの役割
リーダーシップとは「指導力・統率力」と訳され、定められた目標達成のために、個人やチームに対して行動を促す力です。
チーム全体を盛り上げ、成果や業績アップに繋げていくためには、リーダーが一人で頑張るよりも、メンバーそれぞれが力を発揮しなければなりません。そこで、基本的なポイントとして次の5つを押さえておきましょう。
リーダーシップのために必要な5つの力
リーダーシップに必要なポイントは、以下の5つです。
- 明確なビジョンをもち、全体に提示することができる。
- 個人やグループ全体の業務状況を管理・指導する
- 適切な人材配置や組織の人間関係に配慮することができる
- 変化、行動、説明を必要なタイミングで行える
- スタッフからの信頼を得ることができる
リーダーシップは、どれか一つができれば良いというわけではありません。全てをこなすことでバランスの良い組織づくりができ、お互いの信頼関係が深くなることで、目標達成や会社の業績アップに貢献することができます。
部下をサポートする方法
部下の課題解決や育成をサポートする方法には、様々なものがあります。
人間関係や取引先との折り合い、顧客からのクレームや思いがけないミス、「ここで成功すれば大きく成長できる!」というポイントなど、日々の場面で部下をサポートすることは重要です。
部下をサポートする上で、特に意識しておきたいポイントが3つあります。
声かけ
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、上司は部下が孤独感や孤立感を感じないようなサポートをすることが、重要な役割です。用事の有る無しに関係なく、機会を見つけて声をかけることで、相手の状況を把握することにつながります。
慣れることが重要であることを伝える
仕事に慣れない、ミスが続くなどのマイナス要素が続くと、誰もが自信をなくしてしまうものです。しかし、それは「向いている・向いていない」の問題だけではない可能性があります。
クレームの処理や難しい課題の解決など、経験によって解決できることが多くあるので、「こういったケースには〜〜で対処すれば良い」といった自分なりのデータを集められるようなサポートをすると良いでしょう。
あえて「手書き」でコミュニケーションする
スマホやタブレットを活用するのが当たり前の時代だからこそ、あえて「手書き」でメモに残したりコミュニケーションすることも効果的です。部下のために時間をかけて書いたものは、それだけでも部下の安心感や支えになるでしょう。
これらの「部下を支えるためのポイント」を含め、指導・フォローをするためのスキルが、「コーチング」なのです。
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部下育成に有効なコーチングとは?
ここからは、部下育成の上で有効なコーチングについて解説します。
コーチングの基礎知識
コーチングは、部下やメンバーが「自分がどのように行動すれば目標が達成できるのか」を自分の頭で考えて行動できるようになることを目的としています。コーチである上司や管理職は、部下やメンバーの意見や考えを引き出す役割であり、具体的なアドバイスや指導をすることはあまりありません。
あくまでも、自分で気付くこと、そして、それに対してどう対処し行動するかをサポートするものであると認識しておきましょう。
コーチングのメリット
コーチングには様々なメリットがあります。
部下やメンバーの自主性を高める
コーチングの最大のメリットは、部下やメンバーの自発的かつ自立的な行動を促すことです。上司があえてアドバイスや指導をしないことで部下やメンバーが主体的になる機会が増え、知識やスキルを自分で補ったりあらゆることにチャレンジする姿勢が身につきます。
その結果、これまでになかったような斬新なアイディアや業績アップにつながります。
信頼関係構築
コーチングは、上司と部下(メンバー)のコミュニケーションが重要です。お互いがフラットな関係性で向き合うため、部下の成長や考え方に触れられるだけでなく、部下やメンバーも上司に対しての信頼が増すことにつながります。
コーチングを進めることで、お互いが認めあい受け止め合う関係性が生まれ、素直に意見を言い合うことができたり尊重できることで、より信頼関係が深まっていくことが期待できます。
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社内コミュニケーションの活性化
コーチングは、1対1による効果だけでなく組織やチーム全体の活性化につながります。コーチングによってお互いのコミュニケーションや信頼関係が深まると、お互いが意見や考えに耳を傾けるだけでなく「伝えても良いんだ」という雰囲気ができあがります。
コーチングの三原則
コーチングには、身につけておくべきスキルやマインドに加えて「三原則」の理解が重要です。ここからは、コーチングの三原則について解説します。
インタラクティブ(双方向)
ビジネスにおけるコミュニケーションは、双方向であることが理想的です。ただし、実際には上司から部下やメンバーに対して一方通行になりやすく、このことが「常に上司に確認すること」が基本になってしまったり、上司の指示がなければ物事が回らなかったり……ということが起こります。
コーチングでは、お互いが意見を伝えることや相手を尊重したコミュニケーションを基本とします。そのため、部下を育てるためのコミュニケーションは、双方向的であることを意識しましょう。
テーラーメイド(個別対応)
コーチングでは、これまでのような「全員対して同じ方法やコミュニケーションをとる」ことはしません。それよりも、一人ひとりの状況を判断しそれぞれにあった対応をする、いわゆる「個別対応」が欠かせません。
せっかく1対1で行うのですから、効果的なコーチングを行うために相手にあった対応を心がけるようにしましょう。
オンゴーイング(現在進行形)
コーチングは、学んだことを実際に業務で活かすことで学びを深めることができます。一度学んだら終わりにするのではなく、数年単位で継続的に研修を続け、業務で試す……ことを何度も繰り返し、上司が自分のスキルとして活用できるようにサポートする必要があります。なお、研修では、実際に行ったことに対してのフィードバックがしっかりできるような体制を整えられるよう、社内の協力が得られるようにしておきましょう。
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コーチングを活用する上で重要なマインド
コーチングを実践する上で、必ず持っておきたいマインドがあります。これらを持っているかどうかで、本当の意味でコーチングが実務で活かせるかどうかが変わり、結果として自社の雰囲気やチームでの仕事の質に影響を与える可能性があります。
ここからは、コーチングを活用する上で求められるマインドについて解説します。
求められるマインドとは?
ビジョン提示
ビジョン提示とは、部下やメンバーに対して会社のビジョンや方向性を伝えるスキルです。また、ただビジョンや方向性を伝えるだけでなく、それらがそれぞれの仕事とどうつながるのか、関わっていくのかを正確に伝えるスキルです。
部下やメンバーが「自分はなんのために仕事をしているのか」「この仕事が自社にどういった影響(価値)があるのか」など、疑問を持ったまま働くことのないようにすることが、コーチングにおけるマインドとして重要です。
信頼基盤
コーチングに限ったことではありませんが、上司として部下やメンバーには誰に対しても公平に振る舞うマインドが求められます。
「自分が気にいった相手や話が合う相手には丁寧に関わるが、いまいち合わない相手には冷たく関わる」といったことがないよう、誰に対しても公平に、個人差やそれぞれの価値観を尊重しつつも公平に振る舞う意識は欠かさないようにしましょう。
スキルによる影響
コーチングを行うときには、自分たちのチームに関する影響だけを考えず、組織(会社)全体を考えた判断や行動が重要です。部下やメンバーが自律的に行動することが、結果として組織全体に対してどのような影響を与えるのか、どういったメリットや成果をあげることができるのかを考えてサポートすることは、リーダーやマネージャーとしての立場でコーチングを行う上で欠かせません。
コミュニケーションによる影響
コーチングは、部下やメンバーの成長のために行うものです。もちろん、自分のアドバイスや指導ばかりになってしまうとコーチングの本来の目的とずれたものになってしまいますが、自主的・自律的に考えて行動できるようなコミュニケーションを心がけ、上司としての関わり方が部下やメンバーの成長、ひいては組織の業績アップにつながるというマインドは忘れず持っておきましょう。
コーチングがうまくいかないときに見直すべきポイント
コーチングを学び、実務に取り入れる中でなかなか上手くいかないと感じることが出てきます。何度試してもできなかったり、アプローチを変えても効果が出ないときには、以下のことを見直してみると良いでしょう。
コーチングに適しているケースかどうかの確認
コーチングは、部下やメンバーの成長に効果があるスキルです。また、成長だけでなく組織内の風通しをよくすることや業績アップにもつながります。しかし、部下やメンバーの状況やスキルを把握したときに「これはコーチング以外の指導やアドバイスの方が良い」と思うことがあるかもしれません。
特にコーチングを進める中で違和感を感じたり、成果が出ないと感じたりした場合には、「そもそもコーチングでサポートする場面なのか、別のことなのか」を考えると良いでしょう。
急がなければいけない案件かどうか
コーチングは、どうしても時間がかかるものです。そのため、解決を急がなければならない案件や時間が十分に取れないような状況であれば、コーチングではなく別の方法でサポートすることをオススメします。
必ずしも、コーチングが万能というわけではありません。
部下がコーチングに向いているかどうか
部下やメンバーの性格やこれまでの経験によっては、コーチングが向いていない可能性もあります。コーチング以外のアドバイスや指導に関するスキルを身につけておき、部下やメンバー一人ひとりを把握した上で、どういったアプローチが良いかを常に考えるようにしておきましょう。
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さいごに
今回は、部下の育成に重要となるコーチングについて解説しました。
コーチングが全てではないことを意識する!
コーチングは、部下やメンバーの育成にとても重要なものです。しかし前述している通り、コーチングは多くの人にとって有効なものですが、万能なスキルではありません。99%のケースでコーチングが有効だったとしても、1%のスタッフにはあまり効果が出ないことがあります。
まずは、コーチングを深く身につけつつも、自分の中に「コーチング」以外のスキルも身につけ、個人個人によって最適なアドバイスや指導ができるようにしておきましょう。
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