やる気と潜在能力を引き出す「ペップトーク」とは?明日から使えるポイントを解説!
相手を励ましたり、鼓舞する、集中力を高めるために使われるポジティブな言葉がけとして活用される「ペップトーク」に興味を持たれた方に向けて、ペップトークの基本的な考え方や活用できる場面をご紹介します。
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ペップトークとは
部下のモチベーションを高める言葉がけが重要なことは理解していても、「具体的にどのような場面でどういった言葉をかければ良いのかわからない」「自分なりにかけた言葉が上手く後輩や部下に響かない」というお困りごとも多く耳にします。
- 「部下や後輩を持つ立場になったが、なかなか上手く導くことができていない」
- 「チームビルディングスキルにマンネリ化を感じている」
- 「仕事の成績が平行しており、モチベーションが上がらない」
このような悩みを解決するのが、「ペップトーク」です。
短いコミュニケーションで感情に影響を与えるペップトーク
ペップトークは、アメリカ発祥のスキルで、ペップトークの「ペップ」には、元気・活力・活気といった意味があります。試合前に監督が選手を励ますかけ声や、選手が自身を鼓舞したり集中力を高めたりするものというとイメージしやすい方も多いのではないでしょうか?
つまり、ペップトークとは、相手を励ましたり、鼓舞する、集中力を高めるために使われるポジティブな言葉がけのこと。短いコミュニケーションで感情に影響を与えるペップトークをビジネスの現場で活用すると、リーダーシップやマネジメントが円滑にすすんだり、全体のモチベーションアップなど、相手の本来持っている力を引き出し、チームの士気を高めることが期待できます。
ただし、言葉選びや流れなどルールを理解しておかないと逆効果になってしまう可能性があるため、注意が必要です。ぜひ、本コラムを読み進め理解を深めてみてください。
ペップトーク 活用できる場面
ペップトークは、活用できる場面が数多くあります。
- 一日の始まり
- 営業会議
- キックオフミーティング
- 思い打ち合わせや面談の前
- セルフマネジメント
- モチベーションアップ
ペップトークを活用できるようになると、チームビルディングに効果があったりスタッフのモチベーションを高められます。相手の気持ちを高めて活気あるチームを作るためには、ペップトークが欠かせません。
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4つの言葉選びで流れを作る
ペップトークの流れを作るためには、4つの言葉選びが重要です。
流れを作る4つの言葉には、「受容」「承認」「行動」「激励」があります。それぞれを理解しておくことで、より深くスキルを身につけましょう。
受容(事実の受け入れ)
ペップトークでは、相手の感情や状況を一度受け入れることから始めます。相手や事実そのもの(プラス・マイナスどちらも)を受け入れることで、心に余裕も生まれるのです。そして、相手が受け入れてくれることを自覚すると「この人なら信頼できる」という流れにもつながります。
これまでにない危機感を感じたり重大なピンチに直面した時、精神的に安定することにもつながるため、受容することは大切です。
承認(捉え方を変える)
状況や感情などを受け入れられたら、その状態を承認することで考え方や感情をプラスに変えていきます。受容した上で承認することで、相手は自分を認めたり信じたりすることにつながります。
例えば、緊張で手が震えていたり汗をたくさん書いてしまっている部下(後輩)に対しては、「手が震えているのはそれだけ本気で頑張ってきた証拠。これまでの積み重ねや準備を信じれば大丈夫」といった声かけをするだけでも、「緊張している自分」を受け入れて次の行動につなげることができます。
行動(相手にして欲しいこと)
受容、承認で相手の感情がプラスに変化していることが実感できたら、相手にしてほしい行動を促します。これまで、相手に行動を促すときに「禁止」することを伝えていませんでしたか?
「〜〜してはいけない」「〜〜したら△△するよ」といった罰をイメージするような言葉がけは、相手に対してプレッシャーでしかありません。行動を促すにあたっては、しっかりプラスな気持ちになるような言葉選びを心がけましょう。
激励(相手の背中を押す)
相手の背中を押す「激励」は、相手の心理状態を把握した上でどういった言葉がけをするか判断しなければなりません。相手の背中を押すときは、「優しく」押すのか「しっかり」押すのかの2つがあります。
前向きな状態であればしっかりと背中を押してあげると良いですし、自信がない雰囲気や不安そうな様子であれば、優しく背中を教えてあげることが基本となります。
基本となる5つの言葉(ルール)
ペップトークは、4つの流れを意識すればOKというわけではありません。流れに加えて基本的なルールを意識することで、相手の背中を押すだけの言葉がけではなく、チームや企業全体の空気を変えたり業績を良い方向性に変化させられるものになります。
以下、基本的なルールとなる5つの言葉について解説します。
- ポジティブな言葉
- 短い言葉
- わかりやすい言葉
- 相手が一番言ってほしい言葉
- 相手の心に火をつける言葉(関わり)
ポジティブな言葉
ペップトークでは、基本的に気持ちが前向きになるような「ポジティブな言葉」を使うようにしましょう。人は、緊張したり不安になるとどうしてもネガティブになるものです。ペップトークを活用すれば、ネガティブな気持ちをポジティブに変えられます。
例えば、大事な会議や登壇、プレゼンなどの前には「緊張しない!」など「〜〜しない」という否定系の言葉は使いません。「〜〜しよう!(最後まで笑顔で!楽しもう!など)」と伝えることで、ネガティブな緊張ではなくポジティブな緊張で本番に望むことができるでしょう。
短い言葉
前述した通り、ペップトークは短い時間のコミュニケーションで相手の感情を動かすことが目的となります。
ただし、内容が伝わりづらく不安を煽ってしまうこともあるため、短い動詞や副詞、語感や言葉のリズムが良いものは相手の記憶に残りやすいことを意識しましょう。
わかりやすい言葉
ペップトークは、相手に伝わって初めて意味があります。耳なじみがあるようなシンプルな言葉を使い、相手がすぐに理解できるようにするようにしましょう。短い言葉は、多くを伝えようとすると逆に混乱してしまうので、相手が頭を使わず済むようにするのが理想です。
また、組織やチームの中で通じる言葉(造語など)を使うことも、気軽に背中を押せたりリラックスすることにもつながり、仲間意識を高めることになります。
相手が一番言ってほしい言葉
ペップトークでは、「自分の言いたいこと」を言うのは意味がありません。あくまでも、相手のスイッチを押すきっかけになったり相手が求める言葉がけが大切です。
プレッシャーを感じる場面やリラックスする場面など、「どういった場面で相手はどんな声かけがほしいと思っているか」を理解するためには、相手の性格や状況、感情を理解しなければなりません。相手に丁寧に寄り添うことで、相手の「一番言って欲しい言葉」をかけられるようにしましょう。
相手の心に火をつける言葉(関わり)
ペップトークは、相手の気持ちや感情を動かすことに効果的なスキルです。ただし、あくまでも「本気で成功してほしい」「一緒になって成功する」という意識があることが前提となります。ただし、相手との信頼関係によっては言葉の意味が上手く伝わらなかったり逆効果になってしまうこともあるため、日頃から信頼関係を築いておくことが重要です。
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ペップトークが有効に使える場面
最後に、ペップトークを有効に活かせる場面について解説します。
大切な場面(商談・プレゼンなど)
スタッフそれぞれ、商談やプレゼンなど「大切な場面」が訪れます。「負けたくない」「契約成立まで持っていきたい」など強い思いを持って取り組む中で、気持ちが空回りしてしまうことがあります。そんな時こそ、ペップトークを活用して部下や後輩の背中を押し、気持ちを支えてあげることが大切です。
前述した通り、「優しく」もしくは「しっかり」背中を押すことで、堂々した気持ちで大切な場面を乗り切れるようペップトークを活用しましょう。
チーム全体の士気を高めたいとき
ペップトークは、個人を対象にするだけでなくチーム全体に対する言葉がけとしても活用できます。気合を入れ直したいタイミングやチームとして目指すゴールを再確認する時など、部下や後輩のこれまでの頑張りに対する思いを言葉として伝える時、ペップトークは有効に使えます。
部下・後輩に対する教育・指導
近年、部下や後輩に対する指導やアドバイスの方法や「どう言葉を伝えるか」に悩む方が多くおられます。「悪いところを責められている」「怒られている」という印象ばかりが残り、本当に伝えたいところが伝わらないケースも少なくありません。
そこで、ペップトークのスキルが活かされます。ペップトークの流れやルールを活用して、部下や後輩の行動改善を促すことで、相手を無闇に傷つけることなく前向きな気持ちをキープしたまま良い方向へと導くことが期待できます。
これまでの教育や指導方法を変えたいとお考えの方や悩んでおられる方は、ぜひペップトークのスキルを身につけ、活用してみてはいかがでしょうか。
自分のモチベーションを高めたいとき
ペップトークは、相手の感情や気持ちを変化させるだけではありません。自分の気持ちやモチベーションにも影響を及ぼします。仕事でどうしても緊張が解けない時やモチベーションが上がらない時、「絶対にうまくいく!」「成長のチャンスだ!」といった自分への言葉がけによって気持ちを立て直したり堂々とすることができます。
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ペップトークで”さらに上”を目指すチームづくりを!
今回は、ペップトークの基本から日々の現場で活用できる場面までを解説しました。
チーム全体だけでなく、個人の成長を促す役割を担う立場の人こそ、ペップトークのスキルを身につけて磨くことでワンランク上のチーム作りができるようになります。
「何を」言うかだけでなく「誰が」言うかも重要
ペップトークは、そのもののスキルを磨くだけでなく相手との信頼関係が効果に大きく影響します。ペップトークのスキルを身につける時、「何を言うか」に焦点が当たりがちですが、実は、「何を」だけでなく「誰が」言うかも重要になります。
どれだけトークスキルを磨き、相手のことを思って発言したとしても、「あの人に言われても、あまり響かない」「自分たちのことをそんなに知らないくせに」という印象があるとペップトークそのものの効果も半減してしまいます。
ペップトークのスキルを身につけ、磨くことと同時に、自分と部下や後輩との信頼関係がどれほどのものかを見直し、良い信頼関係を構築することも心がけましょう。
ペップトークの研修ならガイアシステムへ
ガイアシステムでは、組織の規模や様々なニーズに合わせた研修を事前準備から研修後のアフターフォローまで丁寧に対応いたします。ペップトークの研修経験がない企業様や内容を見直したい方など、経験豊富な講師陣が親身になってサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。
豊富な研修プログラムをご用意しております。
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