NLP(NLP心理学/神経言語プログラミング)
NLPとは、コーチングなどの分野に応用される特殊な心理学理論およびその実践技法
Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略語で、コーチングなどの分野に応用される特殊な心理学理論およびその実践技法のことです。
人間は、神経(五感)を通じて世界の現実を認識し、その認識を言語に変換して統一的に整理し理解し、これらの知覚や思考のプロセスや結果が脳内に神経回路としてプログラムされ、定型化または習慣化されて行きます。
悪い定形や習慣が出来上がってしまった場合、従来のやり方や環境を断ち切り、新たに、五感に対して良い刺激を与え、言語による理解の仕方を組み替え、定形や習慣を良い形に組み替えるわけです。
NLPでは、視覚、聴覚、身体感覚、この3種類の感覚に注目して、これに働き掛け、脳内のプログラムを望ましい形に組み替えることを行います。
NLP心理学から「話が伝わらない理由」を分析
NLPとは、コミュニケーション技法と心理療法を中心につくられた心理学の一種です。
その見地から「話が伝わらない理由」を分析すると、大きく3つ挙げられます。
錯覚
まずは、「相手も興味を示して当然」「これくらいは理解できるはず」という錯覚です。
私たちは自分の説明が相手に伝わらないとき、「物わかりの悪い人だ」と相手のせいにしがちです。
しかしNLPでは、「相手の反応が自分のコミュニケーションの成果である」と考えます。期待した反応が得られないのは、自分の言葉や態度が適切でないからだと考えます。 また、相手が小学生なら噛んで含めるように説明するのに、相手が大人だとそれを怠る人が多い。
特に頭のいい人や、同じ仕事を何年も続けている人は、説明を端折らないよう気をつけてください。
NLPでは、相手との間に「ラポール」という信頼の架け橋を築くことをコミュニケーションの土台としています。
「わかってくれないのは、こちらの説明が足りないから」と自分を省みることで、相手との間にラポールが形成され、伝わる話し方に一歩近づけることでしょう。
自己流
自分の価値観で言葉を選んでいるため、相手を動かす「影響言語」になっていないのです。
「LAB(Language and Behavior)プロファイル」という分類に基づき、相手のタイプに合わせた話し方を奨励しています。
たとえば「目的志向型」の人と「問題回避型」の人とでは、影響を与える言葉が違います。目的志向型は自分の目指すゴールに向かって努力するのが大好き。部下がこのタイプなら、「売り上げ目標を達成したら、飲みに連れていってやるぞ」と言えば、喜んで仕事に精を出すでしょう。
一方、「問題が起こることだけは絶対に避けたい」という「問題回避型」の部下には、「目標を達成できなかったら、部長に呼び出されるぞ」と言ったほうが効果的です。
存在感のなさ
最後にあなたの話が通じない理由として考えられるのは、「存在感や影響力が発揮できていない」ことが考えられます。
人間は重要な人物の言葉には真剣に耳を傾けるもの。
もしかしたら、あなたの立ち居振る舞いが、周囲に「軽い人」「自信のない人」という印象を与えているのかもしれません。
改善するには、落ち着いた低い声で話し、スローな動作を心がけることです。
呼ばれて振り向くときも、一呼吸置いてから振り返ると「大物感」を演出できます。
逆に名前を呼ばれるのと同時に立ち上がったりすると、「使いっ走り」のイメージになってしまいます。もし社内にお手本にしたい上司がいれば、その人の話し方や動作を真似する「モデリング」が効果的です。
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